5-2,なぜ漆喰を壁に塗る事が最適なのか?

鏝を手に、一面一面を丹精に塗り上げた自宅。さとし大工の体験談を通じて、漆喰の魅力を身近に感じることができます

左官壁

自然との調和【時代を超えて息づく漆喰】

はじめに

塗り壁についての基礎知識と特徴を解説

漆喰壁】漆喰壁は、石灰から作られた自然素材で、その自然な性質から室内の湿度を調整し、有害物質を吸収する能力を持っています。また、化学物質を含まないため、アレルギーや喘息を引き起こす可能性が低いとされています。

珪藻土壁】珪藻土壁は、珪藻土(化石化した微細な水生植物)から作られ、同様に湿度調整や空気浄化の機能を持っています。また、珪藻土壁は消臭効果や吸音効果もあり、その滑らかな質感と自然な色合いから人気があります。

土壁】土壁は、粘土と砂、稲わら等を混ぜたもので、見た目の美しさとともに、建物の保湿や断熱効果を高めると言われています。また、土壁は吸音効果もあり、静かな室内環境を作ることが可能です。

目次

1,【漆喰の自然な呼吸
空気浄化の力

2,【漆喰の美しさ
独特の風合い

3,【漆喰の耐久性
長持ちする素材

4,【漆喰と健康
アレルギー予防

5,【環境への配慮】
エコフレンドリーな選択

1,【漆喰の自然な呼吸


漆喰はその自然な性質から室内の湿度を調整し、有害物質を吸収する能力を持っています。これにより、空気の質を改善し、快適な生活環境を維持します。

空気浄化の力

漆喰は、自然が生み出す素材であり、一種の「呼吸」をしているとも言われています。その理由は、漆喰が湿度を自動的に調節する性質を持っているからです。湿度が高い時には水分を吸収し、乾燥している時にはそれを放出することで、室内の湿度を一定に保つ能力があります。この「呼吸」は、まるで自然の中にいるかのような快適さをもたらします。

また、漆喰は自然の空気清浄機とも言えます。有害物質や臭いを吸収し、新鮮な空気を維持します。それはまるで、深呼吸をした時のような爽快感、清々しさを感じさせてくれます。

他の建材と比べて、漆喰はこれらの特性により、自然環境を模倣し、それを室内に取り込む能力があります。樹脂製の壁や壁紙では得られない、自然のぬくもりと快適さを感じられるのが、漆喰の魅力です。

【カビとホコリからの自由】漆喰のアルカリ効果

漆喰は、時間を経ることで自然に硬化し、その堅牢さは年月と共に増していきます。これはまるで自然の岩石が何千年もの時間をかけて形成されるのと似ています。実際に触れると、初めは柔らかな感触が、時間が経つにつれてしっかりとした安定感を感じられます。これは、日々の生活の中で漆喰壁の変化を見つけ、感じることができる一つの醍醐味と言えるでしょう。

漆喰壁とビニールクロス壁、二つの材料は全く異なる体験を提供します。

ビニールクロス壁は、特に乾燥した季節には静電気が発生しやすいです。その結果、壁に微細なホコリや埃が引き寄せられ、付着してしまうことがあります。掃除を頻繁に行わないと、ホコリが溜まり、見た目にも美しくありません。また、触れるたびに静電気が発生し、それがストレスになることもあります。


一方、漆喰壁はそのアルカリ性が静電気を防ぎ、ホコリが付着しにくい環境を作り出します。壁を触ったときに感じるのは、自然の温もりと穏やかな質感です。そして、それが自然な風が吹き抜ける森の中にいるかのような清潔さを感じさせてくれます。

また、ビニールクロス壁は湿度が高くなるとカビが発生しやすいのに対し、漆喰壁はそのアルカリ性によりカビの発生を抑えます。湿度が高い季節でも、漆喰壁がカビの発生を抑え、健康的な室内環境を保ち続けます。これは、自然の中で生活しているような安心感を提供します。

それぞれの壁材がもたらす体験は、まるで森の中で過ごすような清々しさと、都市の中の一角で過ごすような便利さとの違いに似ています。そして、それぞれがもたらす体感の違いは、リフォームや新築を考える際に重要な要素となります。

2,【漆喰の美しさ


漆喰はその自然な色合いと独特の質感が空間に温かみと落ち着きを与えます。また、経年変化により深まる色味は、その美しさを一層引き立てます。

独特の風合い


漆喰壁とクロス壁、これら二つの壁材はその美しさと風合いにおいても全く異なります。

一般的なクロス壁は、均一な質感と色合いを持ち、施工も容易なため広く利用されています。しかし、その均一性が故に個性や風合いを求める方々にとっては物足りなさを感じることもあります。また、クロス壁は摩擦や衝撃に弱く、経年による色褪せや傷が目立つこともあります。

対して漆喰壁は、その一枚一枚が職人の手によって塗られ、自然な風合いと独特の美しさを放ちます。繊細なコテ使いや塗り重ねによって生まれる微妙な色の変化、質感の違いは、光の角度や時間の経過とともに変化し、まるで壁が生きて呼吸しているかのように感じられます。その温かみと風合いは、空間全体に深みと落ち着きを与え、時の流れを感じさせてくれます。

また、漆喰壁は傷ついた場合でも、再度同じ場所に漆喰を塗り直すことで修復可能です。その際に新たに塗られた漆喰が古い部分と馴染んでいく様子は、まるで壁が自己修復するかのようで、これもまた漆喰壁の魅力の一つです。

これらの違いを感じ取ることで、どの壁材が自分のライフスタイルや価値観に適しているかを見極める手がかりになるでしょう。


3,漆喰の耐久性


正しくメンテナンスされた漆喰は非常に長持ちします。また、小さな修復は自分で簡単に行うことができ、新しい漆喰と古い漆喰が自然に馴染むため、見た目も美しいまま保てます。

長持ちする素材

漆喰壁はその耐久性と長寿命において、他の壁材と比較して際立っています。

一般的なビニールクロスや塗装壁は、時間の経過と共に色褪せたり、剥がれたり、傷ついたりします。これに対して漆喰壁は、自然の素材ならではの経年変化を楽しむことができます。漆喰壁は経年によって少しずつ色が変化しますが、これはまるでワインが熟成するように、時間と共に風味が増すものと言えます。

また、漆喰壁はその素材自体が強度を持つため、適切に施工されれば長期間にわたってその美しさを保ち続けることができます。実際、古い日本家屋や古城、寺院などでは何百年も前に塗られた漆喰壁が今もなお美しさを保ち続けています。

これらの建物を訪れると、壁から感じられる深い歴史感と落ち着きは、他の素材では得られない体験となります。壁が何世代にもわたって人々の生活を見守り、時間を経てもなおその美しさを保ち続けている様子は、漆喰壁の強さと耐久性を物語っています。

これらの体験を通じて、漆喰壁の耐久性と長寿命が、長期的な投資として、また、自分たちの生活をより良く、長く快適にするための選択肢として、どれほど価値があるかを実感することができるでしょう。

4,【漆喰と健康


漆喰は化学物質を含まないため、アレルギーや喘息を引き起こす可能性が低く、健康に配慮した選択と言えます。

アレルギー予防

漆喰壁と健康の関係は、特にアレルギー予防の観点から見ると非常に重要です。

ビニールクロスや塗装壁は、化学物質を含んでいるために、時間と共にこれらの物質が室内空気中に放出され、それがアレルギーや呼吸器系の症状を引き起こす可能性があります。特に小さな子供や高齢者、またアレルギー体質の人々にとっては、これらの化学物質は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

しかし、漆喰壁は全く異なります。漆喰は自然素材であるため、化学物質を一切含まず、それが室内空気を清潔に保つのに役立ちます。漆喰壁の表面は微細な空気の通り道が存在しており、これが空気を吸収し、浄化する作用を果たします。これにより、漆喰壁の部屋では常に清潔で新鮮な空気が保たれます。

また、漆喰はアルカリ性であるため、カビやダニが生息するのを防ぐ効果もあります。これらの生物はアレルギーの一因となることがありますから、漆喰壁が健康を保つのに寄与する要素といえます。

これらの特性を考えると、漆喰壁はアレルギー予防にとって非常に有効な選択肢となります。その自然な材料と特性が、健康を守り、快適な生活環境を提供するのです。

【子育て世代とシニアの方へ】漆喰が生み出す優しさと安心

漆喰壁は子育て世代やシニアの方々にとって、その独特な特性から多くの利点を提供します。

子育て世代: 子供たちは活発に動き回り、探求心が旺盛です。その結果、壁に触れる機会も多くなります。漆喰壁は無害な自然素材であるため、子供が触れても安心です。また、漆喰のアルカリ性はカビやダニを抑制し、アレルギーや肌トラブルの予防にもつながります。さらに、漆喰壁の吸湿性能が湿度を適度に保つことで、乾燥による肌トラブルを防ぐ効果もあります。


 シニア世代: 高齢者にとっても漆喰壁は大きな利点を持ちます。漆喰壁が持つ空気清浄効果は、高齢者が抱える可能性のある呼吸器系の問題に対する予防策となります。また、壁が自然に湿度を調節することで、室内の空気が乾燥しすぎるのを防ぎ、肌や喉の乾燥を予防します。

いずれの世代にとっても、漆喰壁は健康的で快適な生活空間を提供する素材といえます。その自然な風合いは心地よさを感じさせ、日々の生活をより豊かなものにします。

5,漆喰の環境負荷
漆喰は自然由来の素材であり、製造過程でのCO2排出量も少ないため、環境に優しい選択となります。このような特性は、サステナブルなライフスタイルを求める現代において重要な考え方です。

エコフレンドリーな選択

漆喰は自然の素材であり、製造過程においても環境への影響が極めて少ないと言えます。さらに、漆喰は使用後も土に戻るため、循環型の素材として優れています。他の合成建材が製造や廃棄の際にCO2を大量に排出するのとは対照的に、漆喰は二酸化炭素を吸収し、それを固定化します。

想像してみてください。あなたが自宅でゆっくりと過ごしているとき、身の回りのもの全てが自然と調和し、地球にやさしい素材であると感じられる心地よさ。それが、漆喰壁と暮らすということです。壁から感じるぬくもり、自然な風合い、そして地球へのやさしさ。それら全てが、あなたの心と体に対してもやさしく作用し、自然と一体となった暮らしを体感することができます。

埼玉南部・東京23区内を拠点として活動。 大工に直接依頼する事で、全体的なリフォーム工事費を低く抑えることが出来ます。

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