プロ直伝の秘伝メンテナンス

住宅全体のメンテナンスに関する紹介を致します

1,屋根を掃除する

このメンテナンスはしばしば見落とされますが、屋根を掃除することは、屋根の外観を美しく保つだけでなく、屋根の健康状態を維持する上でも重要です

2,窓やドアの点検

窓やドアの周りに隙間がないか確認します。ドアがフレームに正しくフィットしていない場合、調整が必要かもしれません。隙間がある場合は、天候の影響を受けやすくなり、エネルギー効率が低下します。適切な防風対策を行いましょう。

樹脂製品は水でぬらした柔らかい布やスポンジ、メラミンフォーム材などで汚れを拭き取り、酸性・アルカリ性・塩素系の薬品や有機溶剤は使わないようにします。木製品は固く絞った雑巾で拭き掃除し、オイルやワックスを定期的に塗って保湿します。

  • 網戸もときどきお手入れする。網戸は室内側の面を下にして床に置き、柔らかい布やスポンジ、ブラシなどで水洗いします。油汚れがひどい場合は中性洗剤を使って拭き取ります。網戸を立てたまま洗うと網が押されて緩んだり破れたりするので注意しましょう。
  • 鍵も定期的にメンテナンスする。鍵は錠前の中に埃やゴミが入ると動きが悪くなったり開かなくなったりすることがあります。そうなる前に定期的に錠前用オイルを注油して動作確認をしましょう。また、鍵穴に異物が入っている場合は吸引器などで吸い出すか、ピンセットなどで取り除きましょう。

    外部サイトドア周りに関する紹介記事 【家のお手入れ2】 リンク先はこちら

3,天井と壁の点検

天井や壁にヒビがないか定期的に点検します。ヒビがある場合は早期に修理することで、構造的な問題を防ぎます。湿度の管理にも気を配りましょう。家の湿度が高すぎると、壁や天井にカビが生じやすくなります。適切な換気を保つことで、これを防ぎます。

4,フローリングのメンテナンス

素材によっては、特定の清掃用具や洗剤が推奨されています。木製フローリングには、水分を最小限に抑えた清掃方法や特定の洗剤が必要です。

水や他の液体がフローリングに接触するのは避けられません。清掃用品を常備することで、こぼれや滴落をすぐに清掃することができます。液体が床に残っている時間が長いほど、ダメージは大きくなります。保護剤は床を保護するのに役立ちますが、完全ではありません。こぼれた液体を早く清掃できれば、液体が床に浸透する時間が短くなります。液体を清掃する際には、ぬれたモップやバケツの水を使うのではなく、湿った布やタオルを使うことが推奨されます

基本メンテナンスについて

  • 毎日の基本的なお掃除をする。毎日のお掃除では、フローリング表面に落ちた埃や髪の毛を掃除機やモップ・乾燥シートで取り除きます。硬いゴミや大きなゴミはあらかじめ取り除くと、すり傷を防ぐことができます。
  • 週に一度程度、水拭きやクリーナーで掃除する。乾拭きで落ちない水垢や汚れは、週に一度程度、水拭きやクリーナーで拭き取ります。木材は水分に弱いため、お掃除には固く絞った雑巾を使い、使用後は水気が残らないよう乾拭きをします。クリーナーを使う場合は、中性タイプか弱アルカリ性タイプを選び、使用後は水拭きと乾拭きでクリーナー成分をしっかり拭き取ります。
  • 年に一度程度、再塗装やワックスがけをする。オイル塗装のフローリングは、住んでいるうちに徐々に表面がすり減るため、年に一度点検を行い、メーカー推奨の塗料で再塗装することをおすすめします。
  • メーカー推奨のフローリングお手入れ方法はこちら 【WOODTEC】 リンク先

5,HVAC(暖房、換気、空調)システムのメンテナンス

  1. フィルターの定期的な交換: これは非常に基本的なメンテナンスですが、頻繁に忘れられることがあります。エアフィルターは汚れや塵を取り除く役割があり、これが詰まるとシステムの性能が低下します。一般的には、3ヶ月ごとにフィルターを交換することが推奨されています。
  2. 室外機のクリーニング: 室外機は風や雨、落ち葉などにより汚れやすいです。そのため、定期的に清掃し、周囲の植物を剪定することで、システムの効率を保つことができます。
  3. ダクトの清掃と点検: ダクトはほこりや汚れが溜まりやすく、また漏れが発生しやすい箇所です。そのため、定期的に専門家による清掃と点検を行うことが重要です。
  4. 熱交換器とコイルの点検: 熱交換器やコイルは、冷暖房の効率に大きな影響を与えます。これらの部品が汚れると、システムの性能が低下し、エネルギー効率が悪くなる可能性があります。
  5. プロによる年1回のメンテナンス: 専門家による定期的な点検とメンテナンスは、システムの寿命を延ばし、予期せぬ故障を防ぐのに役立ちます。プロは、一般の人が見落としがちな問題を見つけることができます。

6,分電盤の点検過負荷を避ける

分電盤は定期的に点検することが重要です。異常な音や焦げ臭さ、ブレーカーのトリップ(自動的な遮断)が頻繁に起こるなどのサインがあれば、専門家によるチェックが必要です。同じ電源タップに多くの機器を接続しすぎないようにします。これにより、電源の過負荷や火災のリスクを減らすことができます。

7,排水溝のメンテナンス

  1. 定期的な清掃: プロならではのアドバイスとは言え、排水溝の清掃は本当に重要です。食べ物の残りや髪の毛などが溜まっていくと、時間とともに排水溝が詰まり、排水が滞る可能性があります。このような汚れは定期的に取り除くことが推奨されます。
  2. バイオエンザイムクリーナーの使用: バイオエンザイムクリーナーは、自然な方法で排水溝の汚れを分解します。これらのクリーナーは、排水溝を傷つけることなく、効果的に汚れを取り除くことができます。
  3. ヘアキャッチャーの使用: 特に浴室では、ヘアキャッチャーを排水溝に設置することで髪の毛の詰まりを防げます。これは非常にシンプルな解決策ですが、多くの家庭で見落とされがちです。
  4. 油脂の排水を避ける: 油脂は排水溝で固まり、重大な詰まりを引き起こす可能性があります。したがって、油脂は直接排水溝に流さず、適切に処分することが重要です。
  5. 専用のツールを使用する: 排水溝の詰まりを解消するための専用ツール(たとえば、排水溝スネーク)を使用すると、詰まりを効果的に取り除くことができます。
  6. 専門家を頼る: 重度の詰まりや排水問題が発生した場合、専門家に連絡することをためらわないことが重要です。自分で問題を解決しようとすると、場合によっては状況を悪化させる可能性があります。

8,庭のメンテナンス

庭は家の見た目を大きく左右します。定期的に草むしりや樹木の剪定を行い、美観を保ちます。

  • 庭の土の部分を減らして、砂利やレンガ、枕木などを敷いたり、ウッドデッキやテラスを設けたりすると、雑草対策になります。
  • グランドカバープランツを植えると、雑草が生えにくくなり、見た目も美しくなります。丈夫で育てやすいグランドカバープランツとしては、アジュガ、クリーピングタイム、グレコマ、セダム、ツルニチニチソウ、ディコンドラなどがおすすめです。
  • 植木の剪定や落ち葉の掃除などの手間を省くためには、常緑樹や生長の遅い木を選ぶと良いです2。例えば、カラタネオガタマ、ソヨゴ、ドウダンツツジ、ハイノキ、フェイジョア、マルバノキなどがゆっくり生長する木と言われています。

    メーカー推奨のお庭のメンテナンス方法はこちら   【LIXIL】 リンク先

素材にまつわるメンテナンス方法を紹介致します

【木】【石】【ステンレス/アルミ】【ガラス】についてのライフハック紹介!

【木材

ライフハック: 木製家具や建築材料は、レモンとオリーブオイルの混合物で自然に磨くことができます。これは自然な磨きと保護を提供します。

  • レモンオイルで木製家具を磨く。レモンオイルはレモンから抽出した天然のエッセンシャルオイルで、木製家具の汚れを落としながら油分を与えて保護します。木目に沿って布に含ませたレモンオイルを塗り、乾拭きするだけで、木製家具のツヤや色の深みを引き出すことができます。
  • オリーブオイルで木製品をお手入れする。オリーブオイルは植物油の中でも酸化しにくい性質があり、木製品に塗ることで乾燥や傷から守ります。布に適量のオリーブオイルを含ませて、木材に塗りつけていきます。塗りすぎるとベタベタするので注意しましょう。

    外部サイト木材に関する記事紹介  【レモンオイルの使用方法】 リンク先

レモンの皮をオリーブオイルを使用した際の2次利用として2つを漬ける方法があります。これは木材のメンテナンスではなく、万能調味料として使える方法です。レモンの皮を薄く剥いて煮沸した瓶に入れ、エキストラバージンオイルを注ぎます。常温で2日間置くと、レモンの香りと酸味がオイルに移ります。サラダやパスタなどにかけたり、肉や魚の下味に使ったりすると美味しいです。

外部サイトのリンク先も紹介させて頂きます   【レモンオイルの万能調味料】 リンク先


知識: 木材は湿度に敏感で、乾燥または湿った環境では膨張または収縮する可能性があります。これは家具や建築の形状と機能に影響を及ぼす可能性があります。特性を理解し、設置位置等配慮を行える範囲で、改善を行う事が重要です。

【石材(花崗岩、大理石など)】

ライフハック: 石製のカウンタートップや床は、中性pHのクリーナーを使用してクリーニングすることが最善です。酸性またはアルカリ性の洗剤は石にダメージを与える可能性があります。
知識: 石材は汚れや染みを吸収しやすいので、専用のシーラーを定期的に塗布することが推奨されます。

【金属(ステンレス鋼、銅、真鍮など)】

中性洗剤や石鹸水で拭き取る。ステンレスはサビにくい素材ですが、酸・アルカリ・塩分には弱いです。使い終わったら毎回すぐに中性洗剤や石鹸水を布やスポンジに含ませて拭き取り、水洗いや水拭きをして乾いた布で仕上げましょう。

メーカーによるメンテナンスに関する記事紹介   【ステンレス記事紹介】 リンク先

ライフハック: ステンレス鋼の表面は、白酢を使用して自然に磨くことができます。これにより、水シミや指紋を取り除くことができます。
知識: 真鍮や銅は酸化により変色する可能性があります。定期的な磨きが必要です。


【アルミニウムのメンテナンス方法】

  • クリームタータを使用する。クリームタータと温水を同じ割合で混ぜてペーストを作り、柔らかい布でアルミニウムに塗ります。小さな円を描くようにして磨き、水ですすいで水気を拭き取ります。
  • アルミニウム用研磨剤を使用する。柔らかい布で研磨剤を塗り、清潔な布で拭き取ります。さらに磨くと光沢が出ます。
  • 定期的に水洗いとから拭きをする。アルミニウムはサビに強い素材ですが、汚れを放置すると腐食の原因になります。年に1~2回は水洗いとから拭きをして清潔に保ちましょう。

    外部サイトによるアルミメンテナンスに関する記事紹介   【アルミニウムを磨く】 リンク先

【ガラス

ライフハック: ガラスクリーニングには新聞紙が効果的です。新聞紙はガラスに残ったストリークを取り除き、光沢を与えます。
知識: ガラスは、強力な洗剤やスクラブブラシで傷つきやすいです。ソフトなクロスと非摩擦性の洗剤が推奨されます。

季節ごとのメンテナンスを紹介

  • :屋根を点検し、雨樋いの欠け、歪み、損傷などを確認します。
    エアコンのフィルターを交換します。窓とドアのスクリーンを掃除します。木製家具を磨き、照明器具の埃を取ります。
  • :ガレージドアオープナーとチェーン、ガレージドア、丁番などに油を注ぎ、冬季、雨季に痛んだ金属パーツを保護します。
  • 秋~冬:葉を掃除し、芝生をエアレーションします。
    火災のリスクを減らすために、暖房シーズンが始まる前に、暖房装置の点検をします。暖房計画の見直し等も行えると良いでしょう。
    凍結等の心配が予想される地域では、保温カバー等の損傷がないかも確認し、凍結の備えを行います。
    窓やドアにクラックや隙間がないか確認し、必要ならコーキングや耐火パテ等で封じますエアコンをカバーします。